中国の大規模モデル分野をリードするスマートペア(株式コード:02513.HK)は、本日香港取引所のメインボードに正式上場し、MiniMaxに次いで資本市場に上場した国内の大規模モデル企業となった。会社は3,741万9,500株を公開発行し、発行価格は1株あたり116.2HKDで、初値は120HKDとなり、3.27%上昇したが、その後やや下落して117.2HKDにとどまり、時価総額は430億HKDを超えた。今回のIPOでは43億HKD(約5.5億米ドル)を調達予定であり、主に大規模モデルの研究開発、計算力インフラストラクチャの構築および商業化エコシステムの拡大に使用される。
高成長の裏にあるもの:3年間のCAGRが130%超え、しかし損益は拡大中
スマートペアは2019年に設立され、GLM(General Language Model)シリーズの大規模モデルを核として、中国のAI第一線に急成長した。財務データによると:
- 2022年から2024年の売上高の年平均成長率は130%以上で、API呼び出し、企業向けカスタマイズ、オープンソースエコシステムなどの業務が急速に拡大している;
- 累積純損失が増加しており、主な要因は継続的な高水準の研究開発投資である-2024年の研究開発費は売上高の80%以上を占めている;
- 金融、エネルギー、政府機関、インターネットなど複数業界のトップ顧客との協力を確立しており、GLMモデルはコード生成、知識質問、多言語理解などのタスクにおいて優れた性能を発揮している。
技術による基盤:オープンソースとクローズドソースの両輪による戦略
スマートペアは「オープンソースでエコシステムを構築し、クローズドソースでビジネスを勝ち取る」戦略を採用している:
- オープンソースの側面では、GLMシリーズモデルはHugging Faceや魔搭(ModelScope)などのプラットフォームでのダウンロード数が千万を突破し、国内大規模モデルの重要なベースラインとなっている;
- クローズドソースの側面では、GLM-EdgeやGLM-AllSparkなどのエンタープライズ向けモデルを発表し、プライベート配置と業界向け微調整をサポートしている;
- ツールチェーンの整備:Agent開発フレームワーク、RAGエンジン、AIアプリケーションのローコードプラットフォームなどを提供し、企業にとっての統合のハードルを下げている。
資金調達の用途:次の世代の大規模モデルと計算力の自立に注力
今回のIPOによって調達された43億HKDは主に以下の点に重点的に投資される:
1. 次世代のマルチモーダル大規模モデル(GLM-V)の研究開発、視覚・言語・推論の統合能力を向上させる;
2. 国産計算力への適応:华为昇腾や寒武紀などと協力関係を深め、完全な国内製AIトレーニングおよび推論スタックを構築する;
3. 行業解決策の実装:金融リスク管理、スマートカスタマーサービス、研究支援などの場面で指標となるケースを開発する;
4. 全球的な人材の導入:北京、上海、シンガポールの研究開発センターの規模を拡大する。
AIbaseの観察:大規模モデル企業は「上場即座に駆け上がる」段階に入った
スマートペアの上場は、中国の大規模モデルスタートアップ企業が「技術検証期」から「商業化の実現期」へと全面的に移行したことを示す。高い研究開発投資により短期的には損益が拡大しているものの、資本市場は高い評価で肯定しており、その技術壁と長期的な可能性に対する信頼を示している。
しかし、課題も依然として厳しい:
- API呼び出し量を持続可能な利益にどう変換するか?
- OpenAI、Anthropic、Googleといったグローバルな競争の中で、国内市場を守り、海外にも進出できるか?
- オープンソースエコシステムへの貢献と商業化のスピードをどうバランスよく保つのか?
