非営利団体FutureHouseがAI研究システムKosmosを発表しました。公式テストによると、このシステムは12時間で1500編の論文を読み、4.2万行の実行可能なコードを出力し、完全な引用レポートを作成でき、作業量は人間のチームで6か月分に相当し、総合的な正確率は79.4%です。

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Kosmosは構造化された世界モデルを採用し、文献検索、データ分析、仮説検証モジュールを並列にスケジューリングしており、平均して1回の実行で166ラウンドのデータ処理と36回の文献レビューを行います。結論は元のコードスニペットに追跡できます。このシステムは7つの先進的な発見を独立して再現しており、低温脳処理におけるヌクレオチド代謝経路やペロブスカイト太陽電池の60g/m³湿度の破壊閾値の確認などが含まれており、そのうち4つは初めて報告されました。

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プラットフォームは使用単位で約200ドルの料金がかかり、学術ユーザーは無料枠を申請可能です。5GB以下のデータセットとブラウザとの相互作用をサポートしています。FutureHouseは今年中にAPIを公開し、研究室の自動化機器に接続する予定で、「仮説-実験-分析」の完全なループを形成するとしています。業界関係者は、Kosmosにより研究サイクルが1桁短縮されるものの、ユーザーは構造化されたヒントの技術を掌握する必要があり、計算リソースの要件が高いことから、短期的には人間の創造性を完全に置き換えることは難しいと指摘しています。