木曜日、電気自動車メーカーのRivianはシリコンバレーにあるオフィスで「人工知能と自律走行」に関するイベントを開催し、完全自律走行を実現するための独自のAIチップの設計を発表しました。この遅いながらも大胆な取り組みは、この技術において長期間研究を進めてきたテスラや他の自動車メーカーに追いつくことを目的としています。

イベントでは、Rivianが独自開発したシリコンチップと、今後リリース予定の自律走行機能が紹介されました。会社側はこれらの機能により、最終的には顧客に4レベルの自律走行車を販売できるようになると述べました。これには、今後リリースされるR2車にレーダーセンサーを搭載することも含まれます。

ソフトウェア面では、Rivianは新しく開発したAI音声アシスタントと、基本的な「大規模ドライビングモデル」の導入を発表しました。このモデルは、OpenAIのChatGPTなどの大規模言語モデルと同様の方法で訓練され、「膨大なデータセットから優れた運転戦略を抽出し、それを車両に適用する」ことができるようになります。

さらに、これらのすべての機能を統合した「Autonomy Plusサブスクリプションサービス」を提供する計画があり、これにより新たな収益源となる可能性があります。

RivianのCEOであるRJ・スカリング氏は、イベントで会社が「転換点」に立っていると語り、今回の発表は「顧客が車内で時間を節約できるようにすること」を目的としていると語りました。

この発表の背景には厳しい財務状況があります。7500ドルの連邦電気自動車税控除制度の終了後、販売量が減る見込みであることから、Rivianは投資家からテスラやその他の自律走行車の巨頭と競争できる計画を示すよう求められています。

大衆汽車との50億ドル規模の提携を通じてコストを抑える努力をしているものの、年間数十億ドルの損失を出しています。今年の早い段階でRivianは初めて正の粗利益を達成し、これは会社が利益を生み出す道に進んでいる重要なマイルストーンと見なされています。