AIプログラミングアシスタントのCursorは、今日、23億ドルの新たな資金調達を発表しました。前回の評価が6か月前には99億ドルだったことを考えると、今回の評価は293億ドルにまで上昇し、約2倍の増加となりました。このラウンドは、初めて出資したCoatueとAccelが共同でリードし、戦略的株主であるNVIDIAやGoogleも参加しました。これまで2ラウンドを連続でリードしてきたThrive Capitalも本ラウンドに引き続き出資しています。
Cursorの共同創業者兼CEOであるMichael Truell氏は、「ウォールストリート・ジャーナル」に対して、今回の資金は10月にリリースされた自社開発モデル「Composer」に主に使われる予定だと語りました。現在のプラットフォームはGoogle、OpenAI、Anthropicなどの外部モデルに依存しているものの、同社は2026年までにComposerが核心的な推論タスクを担うようにする計画であり、外部の計算リソースやAPIへの依存を減らすことを目指しています。
市場の観察者は、OpenAIやAnthropicがそれぞれコードアシスタントをアップグレードしたことで、AI開発ツールの競争が過熱していると指摘しています。Cursorはユーザー数および有料チーム数が月ベースで二桁の成長を維持しており、次の段階として企業版の販売拡大とグローバルな展開を広げ、大手クラウドベンダーの類似製品と正面から競争するための現金と計算リソースを確保する予定です。
