デザイナーの夢の敵はついに解毒剤を手に入れた。AIデザインプラットフォームのLovartは近日、画期的な機能「Edit Elements エレメント分解」を正式リリースした。ユーザーは完成されたポスターをアップロードするだけで、ボタンをクリックするだけで、AIがそれをテキストレイヤー、メイン要素レイヤー、背景レイヤーに分解し、誰でも簡単に詳細な編集ができるようになる。市場運営担当者、コンテンツクリエイター、または非プロのユーザーであれば、これにより元ファイルがないために画像全体を再作成しなければならないという悩みから解放される。

ワンクリックで画像を解体し、PSDのような操作感で編集

この機能の核心は、知能的なレイヤーエンジンにある。画像をアップロードすると、システムは自動的に重要なビジュアル要素を認識・分離する。テキストは正確に抽出され、編集可能なテキストとして扱える。内容、フォント、色、レイアウトの変更が可能であり、複雑な日本語でも従来のAIがよく起こす「文字の乱れ」の問題を回避できる。前景のメイン要素と背景は自由に移動・拡大縮小や置き換えが可能で、リアルタイムでプレビュー表示も可能で、全体のビジュアルの調和を保つ。

さらに便利なのは、5クレジットで同じ画像に対して無制限の微調整が可能で、何度も生成し直さなくてもよいため、試行錯誤のコストを大幅に削減できる。

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実測結果は驚き、細かい点には改善の余地あり

多くのクリエイターが実際にテストした結果、この機能は標準的なポスター、IPビジュアル図、ECバナーなどのシーンにおいて優れた性能を発揮している。大きな要素の分離は正確で、操作性は専門的なデザインソフトと遜色ない。

ただし、小さな文字や密集したアイコン、複雑な光と影の重なりがある場面では、AIが偶に誤って識別してしまうことがある。一部のフォントエフェクト(縁取りやグラデーションなど)が失われる場合もあり、オリジナルのスタイルに戻すには手動での微調整が必要となる。業界の専門家は、今後オブジェクトの空間関係理解と3Dシーン認識能力(Adobe Fireflyの深度マップ技術のようなもの)を組み込むことで、精度がさらに向上するだろうと指摘している。

「生成」から「編集」へ:AIデザインの范式の飛躍

AIbaseによると、Lovartの今回のアップグレードは、AIデザインツールが「予測による生成」から「正確な編集」への新たな段階に入ったことを示している。以前は、AIはインスピレーションの出発点だったが、今ではクリエイティブの「手術刀」として、直接修正の工程に関与し、本格的にワークフローの中心に組み込まれている。

これは伝統的なデザイナーにとって新しい課題を提示している。つまり、将来的な競争力は、ソフトウェアを操作できるかどうかではなく、「AIディレクター」になることができるかどうかにかかっている。つまり、複雑なビジュアルタスクを正確にAIに指示できる能力だ。

現在、Lovartはこの技術を動画フレームの要素分解にも拡張する計画をしている。これにより、動的コンテンツ制作の新たな可能性が開かれる。

「Edit Elements」はデザイン生産力を解放するだけでなく、新たな時代の到来を告げる。つまり、どの画像も再書き込み可能なクリエイティブな出発点であるということだ。

公式サイト:https://www.lovart.ai/zh