先日、NTTデータは生成AIに関するグローバル調査レポートを発表しました。その結果、調査に参加した企業リーダーのほぼ全員が、この分野に投資していることが明らかになりました。
画像出典:AI生成画像、画像ライセンス提供元Midjourney
このレポートは、34カ国12業種にわたる2300名以上のITおよびビジネスリーダー(物流、製造、医療など多様な分野を含む)を対象に実施されました。
調査結果によると、CEOの97%が、生成AIが今後自社に大きな影響を与えることを予想しています。同時に、回答者の96%が、この技術を活用して従業員の将来のワークフローやサポートプロセスを最適化する方法を検討しており、企業の99%が今後この分野への投資を計画しています。生成AIの主な用途としては、パーソナライズされたサービスの推奨、ナレッジマネジメント、品質管理、研究開発などが挙げられ、これらは現在、企業が広く関心を持っている重要な分野です。
NTTデータの最高経営責任者(CEO)、アビジット・ドゥベイ(Abhijit Dubey)氏は、生成AIがテクノロジー主導の経済においてますます重要な力になっていると強調し、現在が歴史的な転換期であると考えています。調査によると、企業リーダーの3分の2が、生成AIが今後2年以内にビジネスに大きな変革をもたらし、生産性、効率性、持続可能性、コンプライアンス、業務プロセス、従業員体験を向上させると確信しています。
しかし、生成AIの見通しに自信を持っている一方で、企業は実際には多くの課題に直面しています。調査によると、ビジネスリーダーの90%が、レガシーインフラストラクチャが生成AIの効果的な活用を妨げていると考えています。回答者の83%が明確な戦略を策定しているものの、その戦略を全体的なビジネスプランと連携させていない企業は51%にのぼります。NTTデータの欧州・ラテンアメリカ地域における生成AI最高責任者、デイビッド・ペレイラ(David Pereira)氏は、生成AI戦略とビジネス戦略を統合し、適切な企業文化を醸成することで、より効果的にビジネス上の課題に対応できると指摘しています。
その他、主要な障壁としては、生成AIソリューションの価値に対するユーザーの認識不足、技術への抵抗感、技術の安全性とプライバシーに関する懸念などが挙げられます。それにもかかわらず、回答者の68%が、生成AIの変革の可能性に興奮と期待を抱いています。
要点:
🌟CEOの97%が、生成AIが企業に大きな影響を与えることを予想し、投資の増加を計画。
🚀企業リーダーの3分の2が、この技術が今後2年以内にビジネス変革をもたらすと考えている。
⚠️ビジネスリーダーの90%が、レガシーインフラストラクチャを生成AI導入の大きな障壁として指摘。