オンラインデザインプラットフォームCanvaは、オーストラリアのジェネレーティブAIコンテンツおよび研究スタートアップ企業Leonardo.aiを買収する計画を発表しました。これは、「世界レベルのビジュアルAIツールスイート」を構築するというCanvaの目標の一環です。取引の財務条件はまだ明らかにされていませんが、CanvaはLeonardo.aiの一連のユーザーカスタマイズ可能なテキストから画像、テキストからビデオへのジェネレーターを使用できるようになります。
Canvaの共同創設者Cameron Adams氏は発表の中で、Leonardo.aiは「3月にCanvaが買収したAffinityクリエイティブソフトウェアスイートと同様に、独立した製品としてWebプラットフォームの開発を継続する」と述べています。Leonardo.aiの技術とPhoenixベースモデルは、Magic Media画像およびビデオジェネレーターなどのCanva既存のMagic Studio製品スイートに「迅速に」統合される予定です。

Canvaは、オフィススイートのようなツールの追加を通じてプラットフォームの多様化に努めていますが、ビジュアルデザインとコミュニケーションプラットフォームは依然としてAdobeクリエイティブソフトウェア製品群の最大の競合他社の1つです。Affinityの買収は、CanvaがAdobeのIllustrator、Photoshop、InDesignなどのソフトウェアと競争するのに役立つ可能性があり、Leonardo.aiも同様にAdobeのFireflyジェネレーティブAIモデルの代替品として位置付けられる可能性があります。
Leonardo.aiはTechCrunchに対し、そのモデルは「ライセンスされた、合成された、および公開利用可能/オープンソースデータ」を使用してトレーニングされていると述べており、これはAdobeのFireflyのトレーニングに関する開示よりも曖昧です。それにもかかわらず、Adobeは最近、ポリシーの更新により反発を受け、ユーザーデータが同社のジェネレーティブAIモデルのトレーニングに使用されないことを明確にせざるを得ませんでした。Canvaは、成長している代替手段として自らを位置付ける機会がありますが、ジェネレーティブAIに対して同様の懸念を持つクリエイターからの、Adobeのような批判を避けるために慎重に行動する必要があります。
Canvaはこの買収により、技術力を拡大するだけでなく、市場における競争力を高めました。ジェネレーティブAI技術の導入は、Canvaがユーザーにより豊富で高度なクリエイティブツールを提供し、デザイン分野における影響力をさらに強化することを示しています。
