オーストラリアレコード産業協会(ARIA)は25日、完全にAIによって生成された曲を公式チャートへの掲載を禁止する新たな規則を決定し、来週から施行される。そのきっかけとなったのは、マドンナの名曲「Like a Prayer」をAIで生成されたボーカルとドラムパターンでカバーした楽曲で、この曲は16週連続でオーストラリアのトップ20入りし、一度はシングルチャート第2位にまで上昇した。これにより、生成型AIが音楽界において注目を集めるようになった。

人間の主導権がチャート進出のハードルとなる

新しい規則によると、チャートに掲載されるには、人類が作曲し、主に歌い、主要な楽器を演奏していることが必要である。完全にAIで生成された作品はチャートに掲載されず、ARIA音楽賞の評価対象にもならない。AIを補助的に使用して制作された作品については、合法的なAIサービスを使用すれば掲載可能である。これは国際レコード業界協会が7月に発表した「主に人間が創作したもの」という原則と一致しており、未承認の作品を使ってトレーニングされているツールによる論議に応えている。

シドニー音楽大学の講師ウェイバーは、「非常に良い一歩だ」と評価し、AIを避けられない現状の中で、重要なクリエイティブな決定を人間が行うことが重要だと語った。ARIAが設定した境界線は、AIの波の中でも人間の創造性を保護するための入口を明確にすることにある。