『ニューヨーク・タイムズ』は、3人の内部関係者の情報に基づき、OpenAIが来年へのIPO(上場)を検討していると報じた。以前には、同社が米国規制当局に秘密裡にIPO申請を提出したとの市場の噂があったが、目標評価額は最大で1兆ドルに達する見込みだった。
現在、OpenAIはコンサルティング会社に対して2つの代替案を提示している。一つは2027年に、完全な1兆ドルの評価額で上場すること。もう一つは目標評価額を下げて、より早い上場スケジュールを実現することだ。最高経営責任者(CEO)のサム・オルトマンは後者について強硬な態度を取っており、1兆ドル未満の評価額のすべての案は「受け入れられない」とされている。

IPOに関する噂の変遷
OpenAIのIPOに関する噂は2025年から続いており、会社側は頻繁に近い将来の上場計画はないことを否定してきた。2025年10月、ロイターはOpenAIがIPO準備を進めていると報じ、目標評価額は最大で1兆ドルに達し、最遅でも2026年後半に申請する予定だと述べた。その後、会社のスポークスパーソンはIPOは現在の重点課題ではないと発言し、具体的な日程は設定できなかった。
同年11月、OpenAIの最高財務責任者(CFO)であるサラ・フリールは、同社は今すぐのIPO計画を持っていないと明確に表明し、既存規模の段階的な拡大に注力していると述べた。オルトマン氏もポッドキャストで将来的な上場可能性を認めたが、具体的なタイミングを設定しているとは否定した。2026年に突入すると、市場の流れも再度変化した。今年1月に『ウォールストリート・ジャーナル』は、競合企業のAnthropicよりも先に上場を完了するため、OpenAIがIPO計画を加速していると報じ、その時点での評価額は約5,000億ドルだった。
多面的な圧力の下での選択
IPOの進展の揺れは、米政府からの規制圧力とも密接に関係している。安全上の懸念から、米国の国家ネットワーク長官室およびホワイトハウスの科学技術政策局がOpenAIに新しいAIモデルの段階的な公開を求めていたという噂もある。これは一定程度、会社の成長ペースと収益性を外部に示す上で影響を与えた。
