アップルは最近、機械学習分野で2つの重要な研究を発表し、大規模言語モデル(LLM)を利用してUI開発を簡略化し、画像のセキュリティレビューを強化する最新の進展を示しました。

SQUIRE:「ラッキーボックス式」デザインからさようなら

現在のAI生成UIプロセスにおいて「制御性が低く、微調整が難しい」という課題に取り組むため、アップルはSQUIREというシステムを導入しました。このシステムはGPT-4oによって駆動されており、そのコア的なイノベーションはスロットクエリ中間表現(Slot-Query Intermediate Representation)です。

直接静的なデザインを生成するツールとは異なり、SQUIREはまずカスタマイズ可能なコンポーネントツリーを生成します。開発者は最終的なコードを出力する前に、ブロックのようにフォントを変更したり、レイヤーを追加したり、特定の要素を置き換えたりすることができます。この「ホワイトボックス化」されたプロセスにより、元々時間がかかる「プロンプトの試行錯誤のループ」が直感的なインタラクティブな協働作業に変わります。一旦プロトタイプが確認されれば、SQUIREはHTMLとCSSコードに一括して変換できます。11人のフロントエンド開発者を対象に行われたテストでは、このツールの使いやすさと制御性が非常に高い評価を得ました。

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SafetyPairs:視覚AIに「防護服」を着せる

画像生成のセキュリティにおいて、アップルはSafetyPairsフレームワークを提案しました。反事実画像生成技術を用いて、研究者は1510組の極めて似た画像だが、重要な特徴で異なる画像(例えば、建物が正常な状態の画像と、建物が燃えている画像)を構築しました。

このデータセットは、視覚言語モデルがセキュリティ評価において持つ弱点を正確に特定することを目的としています。このような「違いを見つける」ようなトレーニングを通じて、アップルはより効率的な保護モデルを開発できることになります。この技術は、iPhone上のImage PlaygroundなどのローカルAIツールのセキュリティレベルをさらに向上させることが期待されています。

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最新のXcode26.3では、スマートエージェントコーディング(Agentic Coding)ツールのサポートが導入されました。業界では、SQUIREが示すコンポーネントベースの生成アプローチが、6月8日に開催されるWWDC2026で正式にアップルの公式開発ツールチェーンに統合される可能性が高いと予測されています。