インターネット大手のAI競争は、大規模モデルから最も基本的なエントリーポイントであるブラウザへと移行している。3月2日、美团は自社のAIネイティブブラウザ「Tabbit」を正式にリリースし、無料公テストを開始した。しかし、この美团が夢見る「AIの未来」を担う新製品は、機能で話題になる前に、ある不快な「似ている」という論争で注目を浴びることとなった。

きっかけは、独立開発者「梦溪睡了吗」がTabbitのインターフェースデザインが自身のオープンソースプロジェクトReadFrogと非常に似ていることに気づいたことだった。このような「大手が小規模な会社のアイデアを真似た」という印象は、業界内ですぐに議論を巻き起こした。その後、美团は説明を行い、インターフェースを即座に修正したが、この出来事はTabbitの登場に影を落とし、大手企業が製品作りに急ぐ傾向を露呈した。

「AIネイティブ」なブラウザとしてのTabbitは、検索の基礎が乏しい土壌の中で新たな芽を出そうとしている。実際のテストでは、情報抽出や長文の要約、基本的な命令処理においてある程度のAIの濃度を示しているが、複雑なロジックや深い相互作用のシナリオではまだ「力不足」を感じさせる。

さらに厳しい課題は外部からのものだ。AIブラウザという分野では、周鴻祎氏率いる360が先頭に立っており、昆仑万维などの老舗企業もおり、その間には無数のAIスタートアップ企業が次々と登場している。

美团がなぜ横断的にブラウザを開発しようとするのか?その背後には深刻な流量への不安がある。ユーザーのインタラクション習慣が「検索ボックス」から「チャットボックス」へと変化する中、ブラウザは単なるウェブページの表示ツールではなく、オペレーティングシステムのコントロール権(エージェント)への重要な道のりとなった。

現在、AIブラウザ市場はまだ「乱立期」にあり、真正の杀手級アプリケーションはまだ定まっていない。Tabbitが論争から抜け出し、本当に全体を制御できるスマートアシスタントへと進化できるかどうかは、技術の進化速度だけでなく、美团が「配達注文」以外にもユーザーにとって留まる理由を見つける能力にかかっている。なぜなら、AI時代においてユーザーは本物の効率のためにしかお金を払わないからだ。それどころか、AIの外装をつけただけの古い瓶には、誰もお金を払わない。