ドイツのスタートアップ企業であるDeepLは、翻訳業務から企業向け一般的なAIエージェント分野への拡大を発表しました。新たに登場したDeepLエージェントは、人事やマーケティングなどの部門で繰り返し行われるおよび時間がかかるタスクを実行でき、自然言語による指示で操作が可能です。この製品は、DeepLが独自開発した大規模言語モデルを基盤とし、外部モデルも統合しています。

AIロボットと人間が会議をする

DeepLのCEOであるヤロスラフ・「アレク」・クティロフスキー氏は、「エージェントは翻訳業務の自然な延長であり、従業員が異なるシステム間で頻繁に切り替えたり、手動でデータを移動したりする煩雑な作業を代替し、より効率的に日常的な業務を遂行できる」と語っています。

この動きにより、評価額20億ドルのDeepLは、マイクロソフトのCo-Pilot、Anthropic Claude、OpenAIなどによって主導されている企業向けAI市場に直接参入することになります。この分野はまだ初期段階ですが、投資家からの関心は高まっています。最近では、アマゾンが出資しているAnthropicが新たな資金調達を完了し、評価額は1830億ドルに達しています。

インゴー(IPO)の計画について質問されたクティロフスキー氏は、「DeepLは短期的には上場の予定はない」と答えました。