最近、All Hands AIはMenlo Venturesをリードインベスターとする500万ドルのシードラウンド資金調達を発表しました。All Hands AIの共同創設者兼CEOであるロバート・ブレンナン(Robert Brennan)氏は、技術の発展に伴い、プログラマーの仕事は、単体テストの作成、依存関係の管理、ドキュメントのメンテナンスなど、些細なタスクにますます集中するようになっており、まさにAIが活躍できる分野だと述べています。
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All Hands AIの目標は、開発者がこれらの「面倒な作業」を削減し、創造的な仕事により多くの時間を割けるように支援する、モデル非依存のオープンソースAIエージェントを開発することです。
ブレンナン氏は、数ヶ月前にCognition AIが発表したDevin AIエージェントが、複雑なエンジニアリングタスクの計画と実行を可能にすることに感銘を受けたと同時に、この技術が「囲い込まれた庭」の中に閉じ込められ、開発者コミュニティで共有・貢献できないことを懸念していると述べています。
そのため、All Hands AIのオープンソースプロジェクトは当初OpenDevinと呼ばれていましたが、後にOpenHandsに改名され、現在GitHubで3万以上のスターと150人以上の貢献者を得ています。
OpenHandsは開発者の「インテリジェントなパートナー」となることを目指しており、テストの自動化やアプリケーションのデプロイだけでなく、開発プロセスにおいてファイル間の変更を積極的に検出し、開発者に関連コードの調整が必要かどうかを問い合わせる機能も備えています。
投資家のMenlo Venturesのパートナーであるジョフ・レッドフェーン(Joff Redfern)氏は、AIは開発者の働き方を根本的に変えるだろうが、開発者は依然としてオープンソース技術を好むだろうと述べています。All Hands AIのオープン性は、ソフトウェアエンジニアリングコミュニティが理想的なAI駆動開発体験へと進むのを支援するでしょう。
ブレンナン氏と彼の2人の共同創設者は、自然言語処理とエージェントシステム構築において豊富な経験を持っています。彼らは、Copilotのようなツールは開発者にとって役立つものの、「インテリジェントなコーディングループ」はまだ実現しておらず、それが彼らの努力の方向だと考えています。しかしながら、ブレンナン氏は、開発者が今後も長期的にこのプロセスに関与し続けるだろうとも認めています。
現在、All Hands AIはユーザーに最適な体験を提供する方法を研究しており、チームはVS Codeなどの開発環境との統合をすぐに計画しています。収益化のために有料のエンタープライズ向けクローズドソース機能を導入する意向はあるものの、資金調達後は技術スタックの改良が最優先事項です。
要点:
- 💰 All Hands AIが500万ドルの資金調達を完了し、オープンソースAIアシスタントの開発に注力。
- 🤖 新しいプロジェクトOpenHandsは、開発者の日常的な雑務を自動化し、作業効率を向上させることを目指す。
- 📈 将来的には主要な開発環境との統合、エンタープライズ向け有料機能の検討。