フランスのAIスタートアップ企業Poolside.aiは、現在の資金調達ラウンドで少なくとも4億ドルの資金調達を目指しており、企業価値を20億ドルに設定しています。今回の資金調達ラウンドは、Bain Capital VenturesとDSTがリードインベスターを務めます。パリに拠点を置くPoolside.aiは、生成AIを専門とする企業で、ソフトウェア開発の加速に注力しています。

画像出典:AI生成画像、画像ライセンス提供元Midjourney
昨年8月、同社は既に大規模なシードラウンドで1億2600万ドルの資金調達に成功しています。今回のラウンドでは、約4億5000万ドルの調達を目指しています。
MistralやHなどの他の基盤モデル企業とは異なり、Poolside.aiは特定の問題解決に焦点を当てており、現段階では主に開発者の生産性向上を支援しています。同社の共同創設者兼CEOであるJason Warner氏は、以前GitHubのCTOを務め、HerokuやCanonicalでもエンジニアとして活躍していました。もう一人の共同創設者兼CTOであるEiso Kant氏は、Athenianを設立し、Linux Foundationに買収される前に開発者向けに一連の最適化ツールを構築しました。このように強力で経験豊富なチームが、投資家の注目を集めています。
Mistralやマイクロソフト傘下のOpenAIなどの企業も、開発者向けツールの提供や適応性の向上(特にGitHubプラットフォーム向け)に関する研究を積極的に行っていますが、コード生成はLLMモデルの課題や盲点の一つです。そのため、迅速なコーディングニーズに対応するより良いソリューションを構築する上で、現在のタイミングは非常に有利です。
Poolside.aiが既に製品をリリースし広く利用されているかどうかは不明ですが、同社が着実に成長しており、クラウドサービスプロバイダーのIRENと提携しているという証拠があります。さらに、OpenAIとPwCの取引など、多くの他の応用分野では探求されているものの、明確な商業化の可能性や証拠がないAIプロジェクト(例えばOpenAIとPwCの取引)と比較して、開発者向けの協調アシスタントツールは、より容易に商業的価値を実現でき、投資家を惹きつける大きな機会があります。
フランスのパリがヨーロッパにおける重要なAIスタートアップの中心地として急速に台頭する中、Poolside.aiによる今回の資金調達ラウンドの完了は、同地のヨーロッパAIスタートアップにおける地位をさらに強化する可能性があります。
