研究チームは、PubMed Centralプラットフォームにある119万を超える英語の生命科学関連論文を分析し、生成型AIが学術的な執筆に急速に浸透していることを発見しました。2025年には約77%の論文にAIによる執筆や編集の特徴が明確に見られ、2023年の19%、2024年の52%に比べて大幅に増加しています。

地域と章ごとの差が顕著

章別に見ると、2025年においては「議論」のセクションでAIの補助的な特徴が最も高かった(約78%)、次いで要旨、導入、結果、方法が68%、63%、58%、54%でした。地域別では、韓国や中国など英語を母語としない研究者の中で使用率が80%以上となり、英米などの英語を母語とする国に比べて明らかに高いです。研究者はこれにより、AIが文法や表現の改善を手伝ってくれるためだと考えています。

その一方で、リスクも伴っています。大規模なモデルは架空の事実や存在しない参照文献を作り出す可能性があり、誤った情報を決定的な口調で提示することがあります。また一部の著者が規則に従って使用状況を公開していないこともあり、科学の信頼性がさらに損なわれています。研究者たちは、禁止するのではなく規範を設けるべきだと主張しています。事実の確認、参考文献の真実性、AIの使用に関する明確な要件を提示すべきです。AIによる補助がすでに一般的となった現在では、単に禁止するよりも、適切な境界線を設定することがより重要です。