アルファベットの親会社であるグーグルの共同創業者であるデミス・ハサビス氏が率いるAI創薬企業、Isomorphic Labsは、このほど21億ドルのBラウンド資金調達を発表しました。今回の資金調達はThrive Capitalが主導し、アルファベットおよび複数の国際的政府投資基金が参加しており、AIによって発見された候補薬を臨床試験段階に進めるためのものです。
この会社は2021年に設立され、ロンドンに本社を構え、人工知能技術を利用して薬物発見プロセスを再構築することを目的としています。今回の資金調達は同分野での新たな融資記録を樹立し、AIが人間の病気の解決に与える大きな可能性に対する投資家たちの信頼を示しています。
IsoDDEスマートプラットフォームの構築
資金は主に会社内のAI研究開発プラットフォームであるIsoDDEの拡充と、グローバルな人材チームの拡大に使われる予定です。このプラットフォームにはさまざまな特許取得したAIモデルが統合されており、異なる治療分野や薬品カテゴリで機能することができ、薬物開発の初期段階を大幅に短縮します。
ハサビス氏は、会社の基盤となる研究アプローチはすでに検証されていると語り、現在の課題は技術のスケーラビリティの実現であると述べました。信頼性のある研究データと効率的なAIアルゴリズムの組み合わせにより、「あらゆる病気を解決する」という壮大な使命がビジョンから現実へと近づいています。
製薬大手との連携の深化
Isomorphic Labsは現在、ノバルティス、エリクソン、ジョンソン・アンド・ジョンソンなどの世界的な製薬企業と深いパートナーシップを築いています。これらの製薬企業は、テクノロジープラットフォームと研究開発パイプラインを共有することで、AIの力を使って従来の薬物開発における「高コスト・低収益」の壁を突破しようとしています。
業界の専門家は、今回の資金調達がAIによる薬物開発が臨床検証の重要な段階に入ることを示していると考えています。より多くのAI駆動型薬品が臨床試験に進むにつれて、医療業界は計算能力によって推進される効率の革命を迎えることになり、世界中の患者にとってより多くの治癒の希望がもたらされることになるでしょう。
