関係筋によると、上海に本社を置く人工知能のユニコーン企業であるミニマックス(MiniMax)は正式に香港証券取引所(HKEx)の上場審査を通過し、中国製の大規模モデル企業として初めて資本市場に上場する可能性がある。この報道について、ミニマックス側は「コメントしない」と述べた。
国内の大規模モデル分野のリーディングカンパニーとして、ミニマックスは設立以来注目を集めており、その背後にはアリババやテンセントなどのインターネット大手が含まれている。これまで市場では、ミニマックス、ジプウAI、ユースクイッドなど、いくつかの主要な大規模モデル企業が「中国製大規模モデル第一号」というタイトルを争っており、香港証券取引所は未収益のテクノロジー企業に対しても柔軟性があり、最も有力な上場先とされていた。
もし上場が成功すれば、ミニマックスは商湯(センシオ)に次いで香港で上場するAIネイティブ企業となるが、違いはその核心的な資産がコンピュータビジョンではなく、大規模言語モデルおよびマルチモーダル生成技術に基づくAIインフラと製品群である点である。この動きは、資本市場が大規模モデルの商業化への道を認めたことを示すだけでなく、今後のAI企業のIPOにとっても新たな道を開く可能性もある。
現在、ミニマックスは具体的な資金調達規模や発行スケジュールについては明らかにしていない。しかし、審査を通ったことで、中国製大規模モデルの資本競争は最終段階に入った。誰が最初にチャイムを鳴らすかによって、中国AIの新時代の価値評価の基準が決まることになるだろう。
