12月10日、AdobeはChatGPT内でPhotoshop、Express、Acrobatのネイティブな統合を開始したと発表しました。ユーザーはチャットインターフェースから直接、三大クリエイティブツールを使用して写真編集やデザイン、PDF処理を行うことができ、外部アプリに移動する必要がありません。Adobeデジタルメディア社長のDavid Wadhwani氏は、「Adobeのクリエイティブ力とChatGPTの使いやすさを組み合わせることで、創作のハードルをさらに下げます」と述べました。

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Photoshop: 自然言語で写真編集、明るさ/コントラスト/効果を一文で完了  

- 詳細調整、露出修復、クリエイティブフィルターの追加に対応  

- Adobe MCP(モデルコンテキストプロトコル)に基づき、「背景を夕焼けに変える」など複雑な指示を理解し、直接実行可能

Adobe Express: チャットボックス内でデザインを作成、アニメーションも生成可能  

- 一クリックでデザインテンプレートライブラリにアクセスでき、テキスト入力、画像交換、アニメーション作成・反復対応  

- ソーシャルメディアのポスター、動画のカバーアートなど、迅速な出力をサポート

Adobe Acrobat: PDFの「対話型」編集  

- テキスト/表の抽出、複数ファイルの統合、形式変換および圧縮に対応  

- ドキュメントの品質を維持しつつ、ChatGPT内で全文の要約、質問応答、コメントを直接行うことが可能

技術基盤:MCP+AIアシスタント、切り替えなしの体験  

- Adobe MCPプロトコルに統合され、ChatGPTはAdobeツールのコンテキストを読み書きできるため、「対話即操作」が実現  

- Adobe MAX2024で発表されたPhotoshop AIアシスタント、Acrobat Studioと同じ後方支援システムにより、出力品質と一貫性を確保

リリース情報  

- 対象範囲: 全世界のChatGPTユーザー、デスクトップ版、ウェブ版、iOSで即時に利用可能  

- 価格: 現時点では無料で提供されており、今後の課金計画は未定  

- 予告: Adobe Firefly AIアシスタントが近日登場予定で、「文章→画像/動画/3D」への一括生成をサポート

業界的な意味: クリエイティブツールが「対話即完成」時代へ