ブルームバーグの報道によると、メタ(旧フェイスブック)は来年、メタバース部門の予算を最大で30%削減することを検討しており、その中にはクエストVRヘッドセットやソーシャルプラットフォームのHorizon Worldsに関連するプロジェクトも含まれる。情報筋によると、この予算削減はまだ最終決定されていないが、メタの関連プロジェクトに影響を与える可能性がある。

メタは過去数年間、メタバース構築に数十億ドルを投資してきた。特に社名変更後は、この分野での方針を明確にした。しかし、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が会社の重点を人工知能スーパーアイテムの開発に移しつつあるため、メタバース計画にはある程度の影響が出ている。最近、同社は元アップルのユーザーインターフェースデザイナーであるアラン・ダイー氏を新しく採用し、彼は「ハードウェア、ソフトウェアおよび人工知能の統合」のデザイン業務を担当することになる。

報道によると、ザッカーバーグ氏はメタの上級経営陣に対し、年度予算作成において「一般的な10%の支出削減」を要請した。ただし、メタバース部門に対してはより厳しい要求があり、さらに多くの費用削減を望んでいるという。理由としては、メタが期待していた業界競争の状況を見られず、この部門に対するさらなる調整が必要だと考えているためだ。

また、メタは来年1月からメタバース部門の従業員を削減する可能性がある。メタのスポークスパーソンであるニッサ・アンクレリア氏は『ニューヨーク・タイムズ』とのインタビューで、会社のReality Labsへの投資がメタバースから人工知能グラスやウェアラブルデバイスへと転換され、市場の変化に適応していると述べた。この発言者は、会社が広範囲な変更を計画していないことを強調したが、メタバースへの投資に対して慎重な姿勢を示している。

ブルームバーグの報道によると、2021年初頭以降、Reality Labs部門は70億ドル以上を損失としている。また、メタの最新の財務報告書でも、この部門の損失が継続していることが示されている。

重要なポイント:

🌐 メタは来年にかけてメタバース予算を最大で30%削減することを検討しており、クエストとHorizon Worldsのプロジェクトに影響が出る。

📉 ザッカーバーグ氏はメタバース部門の支出削減をより厳格に求め、業界競争の低下を反映している。

🔄 会社の投資の中心は人工知能グラスやウェアラブルデバイスへとシフトし、メタバース部門の従業員削減を計画している。