グーグルは世界中のモバイル端末で「AI概要+AIモード」の統合機能をテストしており、ユーザーは検索結果ページで直接複数回の会話を展開でき、タブページに移動する必要がありません。この体験は現在、モバイルデバイスのみで利用可能です。テキスト、音声、画像の入力に対応しており、会話の長さは従来の検索の3倍まで可能で、引用元やウェブ順位のロジックも保持されます。

製品副社長のロビー・スタイン氏は、「検索を使うべきかチャットを使うべきか」という選択のコストを減らすのが新デザインの目的であると語っています。「ユーザーは連続して質問をし、システムは同じ画面で要約と対話形式の深い答えを提供します。」技術面では、AIモードは「クエリーファンアウト」メカニズムを使用して知識グラフやリアルタイムの財経・スポーツデータを並列に取得し、参考文献付きの回答を合成しています。ユーザーがさらに質問を続ける場合、モデルは履歴をもとにパーソナライズされた返答を生成します。

内部データによると、AI概要が含まれる結果ページのクリック率は約36％減少していますが、滞在時間と変換の質は顕著に向上しています。グーグルは、引用されたウェブページがSearch Consoleのトラフィックにカウントされ、コンテンツクリエイターは別途最適化を行う必要がないことを強調しています。市場面では、Geminiの月間アクティブユーザー数は11月に6億5000万を突破しました。グーグルは、20億人の月間アクティブユーザーを持つAI概要と対話エントリーポイントを統合し、OpenAIのChatGPT Searchに挑戦する予定です。また今後、予約やチケット購入などの代理機能を追加する計画です。