アイシーテクノロジーは、PixVerse V5.5(中国国内版名「パワーアイV5.5」)が完全なアップグレードを完了し、体験版の公開を開始したことを発表しました。同社は、これは国内で初めて「複数カメラ+音声と映像の同時出力」をサポートするAI動画大規模モデルであり、AIによる動画生成が「単一カメラの素材」から「完成されたストーリーを持つショートフィルム」への段階に進んだことを示していると述べています。
前バージョンでは零散な映像しか出力できなかったのに対し、V5.5は独自開発のMVL(マルチモーダルビジュアル言語)アーキテクチャを基盤として、5〜10秒以内に自動的にシナリオ分解、カット編成、対話/効果音/背景音楽の生成を行うことが可能になりました。また、キャラクターの口の動きや声のタイミングを同期させることができます。ユーザーはただ一つの文のプロンプトを入力するだけで、5秒、8秒または10秒の完成形の選択ができ、システムはズームアウト-中景-ズームインの順にカメラワークを自動的に行い、起承転結がある「初版の完成映像」を出力します。2度目の編集は必要ありません。

「多視点主体構築技術により、カメラの切り替え時にキャラクターの顔や服の統一性を保つことができ、業界内で問題となっていた『特徴のずれ』という課題を解決しました」と、アイシーテクノロジーの共同創業者である謝旭璋氏は述べました。新バージョンはSNS動画、広告クリエイティブおよび個人のVlogのシーンを対象にし、初心者でも「10分でストーリーの短編映画を作成できる」ようにしています。
