中国新聞社の報道によると、中国工科院の院士で西藏大学の教授であるニマ・ザシが中国新聞社の取材に応じ、西藏がチベット語の大規模モデル開発分野で大きな進展を遂げ、千億パラメータ級のチベット語ベースの大規模モデル「ヤンググアン・チンイエン」V1.0を発表したことを明らかにしました。この成果は、西藏の人工知能(AI)の発展が単なるシナリオ応用からシステム的な研究開発段階へと移行したことを示しています。
現在、AI技術は西藏で広く利用されており、政府業務、コミュニティ、公共サービス、生態科学調査などの多くの分野で活用されています。例えば、ラサのコミュニティや空港ではAI技術が導入され、また「eケッコウ」アプリは青蔵科学調査において調査対象の迅速なホログラフィック解析とデータのリアルタイムアップロードを実現しています。国務院の「AI+行動を深く実施するための意見」により、西藏のAIには発展のビジョンが提示されています。
「ヤンググアン・チンイエン」V1.0モデルは西藏が独自に開発した成果であり、約288億のトークンに及ぶ高品質なチベット語データに基づいてトレーニングされ、法律、医学、科学技術など幅広い分野をカバーしています。
一方、西藏の若手起業家ダンツェン・ロブのチームは2018年からチベット語の語料デジタル化に取り組んでおり、約7,000万件のチベット語と中国語の並列語料を構築しました。このチームが開発したチベット語の大規模モデル「DeepZang」はDeepSeekの技術エコシステムに接続され、多言語の高品質な意味理解とインタラクションを実現し、今年末に一般公開予定です。
西藏は核心的なベースモデルの開発を通じて、AIの高地を積極的に獲得し、地域経済と文化の発展に力強い動力を与えています。
