百度は「基礎モデル開発部」と「応用モデル開発部」を新設し、ともにCEOの李彦宏へ直接報告する体制とし、呉甜(ウー・ティアン)と賈磊(ジャイ・レイ)がそれぞれ部長を務める。この2つの部門は、汎用大規模モデルとシーン特化型モデルの両方を並行して推進する。王海峰(ワン・ハイフェン)は引き続きグループCTOおよびTSC会長兼百度研究院長を務める。

百度新設兩個大模型研發部:直接向CEO報告!

組織の定位  

- 基礎モデル開発部:高知能で拡張可能な汎用AGIの大規模モデルに焦点を当て、文心の次の世代基盤と重要なアルゴリズムの突破を主導する  

- 応用モデル開発部:業務シナリオ向けの専門モデルの最適化や業界用プラグイン、軽量なソリューションの探求を行い、5.0の全モーダル機能の商業化を加速する

百度新設兩個大模型研發部:直接向CEO報告!

人事の背景  

呉甜(百度VP、飛槻+文心の創設者)と賈磊(音声、視覚マルチモーダルの専門家)はともに内部で育て上げた技術系幹部であり、今回の昇進は百度が「幹部の若返り」を推進していることと、大規模モデル分野への資源配分を示している。

製品の進展  

11月13日に発表された文心大モデル5.0は、2.4兆パラメータ+超疎なMoEアーキテクチャを採用しており、テキスト、画像、音声、動画の統一入出力をネイティブにサポートしている。LMArena最新ランキングでは、文心5.0Previewはテキストで世界第2位(並列)、国内第1位、ビジュアル理解で国内第1位の成績を収めた。

実装計画  

百度は2026年を「文心エコシステム年」と位置づけており、2つの開発部は百度クラウド、ACE、Apolloなどのビジネスラインと協力し、Q1までに20種類以上の業界大規模モデルと50種類以上のシナリオプラグインをリリースする予定である。目標として3年以内に大規模モデルの使用率が80%以上となることを目指し、国内トップグループの地位をさらに強固にしたいと考えている。