アリババクラウドの通義ラボは、今日、通義DeepResearchを完全にオープンソース化したことを発表しました。この画期的なWebプロキシツールは、わずか300億パラメータ(実際には30億)の軽量な規模で、OpenAIの深層研究ツールと同等の性能を達成しました。

通義DeepResearchは、人間の最後の試験(Humanity's Last Exam)で32.9点、BrowseCompで45.3点、xbench-DeepSearchで75.0点という優れたスコアを記録し、これはオープンソースのAIエージェントが複雑な情報検索と推論の分野で重要な進展を遂げたことを示しています。

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このエージェントは、多段階かつ長期的な深い情報収集タスクを処理することを目的として設計されており、128Kの超長文脈をサポートしています。複雑な問題を効率的に分解し、多段階の推論を行い、膨大なデータを統合できます。その背後にある技術革新には、エージェントデータの継続的プレトレーニングやon-policy強化学習が含まれており、これにより、複数回のインタラクションやリアルタイムデータ処理の場面、例えば複数日の行程計画や法務文書の分析において、高い安定性と信頼性を発揮します。

通義DeepResearchには、軽量なタスクに適した単一モデルのReActモードと、複数のエージェントによる並列協働を可能にし、計算能力の拡張をサポートするHeavyモードの2つの推論モードがあります。現在、この技術は実際の応用に導入されており、例えば高徳マップに統合され、ユーザーのカスタマイズされた複数日行程の計画を支援しています。また、「通義法睿」という法務アシスタントにも活用されており、契約リスク評価や事件分析の効率を著しく向上させています。