8月21日、ブルームバーグの報道によると、AIスタートアップのAnthropicは100億ドル規模の新規資金調達に近づいており、以前の50億ドル目標を上回る金額となり、生成型AI分野に対する投資家の強い信頼を示している。
主要投資機関が次々と参入
今回の資金調達は投資会社のIconiq Capitalがリードし、TPG、Lightspeed、Spark Capital、Menlo Venturesなどの著名な投資機関も参加を検討している。注目すべきは、カタール投資庁やシンガポール政府投資会社GICなどの国家基金も参加を模索しており、国際資本がAI技術の将来性を高く評価していることを示している。
Anthropicは当初、1700億ドルの評価で最大50億ドルを調達することを目指していたが、投資家の強い関心により資金調達目標が大幅に引き上げられ、100億ドルに変更された。今回の資金調達交渉は進行中であり、最終的な金額は変更される可能性がある。

技術的リーダーシップが評価を飛躍させた
Anthropicの評価の急騰は、生成型AI分野における技術的リーダーシップによるものである。同社が開発したClaude大規模言語モデルシリーズは業界内で広く認められており、特にスマートエージェントシステムでの技術的突破により投資家から支持を受けている。ClaudeはGoogleのGeminiやOpenAIのChatGPTとともに、米国の政府機関が使用可能な3つのAIサービスの一つとなっている。
会社が一部の投資家に開示したデータによると、Anthropicの年間収益は今年上半期に4倍増加し、40億ドルを超えている。この成長傾向は、業界全体が巨額の投資段階にあるにもかかわらず、トップAI企業が強力な商業化能力を示していることを示している。
AI大手の軍備競争が激化
今回の資金調達は、AnthropicがOpenAIやマスク氏のxAIとの激しい競争に十分な資金を提供するものとなる。今年に入って、これらのAI企業はそれぞれ数十億ドルの資金を調達し、データセンターや優秀な人材の採用に投資して次の世代のAIモデルを開発している。
Anthropicは2021年にOpenAIの元従業員によって設立され、信頼性があり安全を重視するAI企業として位置付けられている。今年初めにはLightspeedがリードする35億ドルの資金調達で615億ドルの評価を受けた。新たな資金調達後には、評価がほぼ3倍に跳び、世界のAI開発者の中でさらにリーダー的地位を強化することになる。
このような資金調達規模の大幅な増加は、生成型AI技術の商業化の見通しへの投資市場の楽観的な予測を反映している一方、AI分野の競争がさらに白熱化していくことが予想されている。
