先日、抖音(TikTokの中国版)は、虚偽情報対策として新たな機能「闢謠卡(デマカード)」を正式にリリースしたと発表しました。この機能は、虚偽情報の効率的な特定と処理、そしてその発生源、拡散原因、真実をユーザーに包括的に提示することを目的としています。
抖音が今回導入した「闢謠卡」機能は、強力なネットワーク接続型大規模言語モデルを活用し、プラットフォーム上に現れた疑わしいデマ情報をリアルタイムで検索、演算、分析します。そして、人工による判断と組み合わせることで、「真実」「デマ」「疑わしい」(結論が出ていない状態)という分析結果を導き出し、それに基づいて対応を行います。

ユーザーが抖音で関連情報を検索すると、「闢謠卡」のページ形式で検索結果が表示されます。このページには、「デマ」または「疑わしい」という情報が明確に表示されるだけでなく、「拡散源」「拡散原因」「真実」「まとめ」など、デマの経緯を明らかにする情報も詳細に表示され、ユーザーはデマの全体像を理解することができます。
さらに、「闢謠卡」は、権威のあるメディアによるデマ否定、当事者による発言、その他の関連情報を提供し、情報の透明性と信頼性を高めています。抖音側は、人工知能(AI)の大規模言語モデルと人間の能力を組み合わせることで、新しい「闢謠卡」機能が、疑わしいデマ情報の処理効率と対象数を大幅に向上させたと述べています。
この革新的な機能は、ユーザーが「デマ」や「疑わしい情報」の拡散背景や経路をより包括的かつ直感的に理解できるだけでなく、関連情報を入手して自分で判断する能力もユーザーに与えます。ユーザーは抖音の検索バーで検索するか、ページ下部の「疑わしい」という表示をクリックするだけで簡単に関連情報を入手し、より賢明な判断をすることができます。
