Isomorphic Labsは、2021年にGoogleのDeepMindから生まれた、人工知能を用いた創薬プラットフォームです。この度、同社は初めて外部資金調達を行い、総額6億ドルのシリーズAラウンドをThrive Capitalをリードインベスターとして、GVおよび既存投資家であるAlphabet(Googleの親会社)などから調達しました。この資金は、Isomorphic社のAI創薬エンジンの更なる開発を加速し、開発中の医薬品を臨床試験に導くという目標を支援します。

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Isomorphic Labsの創設者であるDeepMindの共同創設者、デミス・ハサビス(Demis Hassabis)氏は、DeepMindのAI創薬分野における技術、特にタンパク質の3次元構造を予測するAIモデルであるAlphaFoldを活用しています。昨年、Isomorphic Labsは製薬大手イーライリリー(Eli Lilly)とノバルティス(Novartis)と戦略的パートナーシップを結びました。これらの提携により、AIモデルの使用権に対して最大30億ドルの里程碑的支払いが得られる可能性があります。

ハサビス氏はニューヨーク・タイムズのインタビューで、Isomorphic Labsは当面この資金を必要としていないものの、追加の資金調達により、トップレベルの研究者を惹きつけることができると述べています。特筆すべきは、ハサビス氏とDeepMindの研究者ジョン・ジャンパー(John Jumper)氏が、AlphaFoldへの貢献により、2024年のノーベル化学賞を受賞したことでしょう。

要点:  

🌟 Isomorphic Labsが6億ドルの資金調達を行い、AI創薬を推進。  

💊 イーライリリーとノバルティスとの戦略的提携により、最大30億ドルの収入が見込まれる。  

🏆 創設者ハサビス氏と研究者ジャンパー氏がAlphaFoldによりノーベル化学賞を受賞。