Perplexity、近年注目を集めているAI検索アプリは、シアトルに拠点を置くスタートアップ企業Firmlyとの提携を発表しました。この提携により、ユーザーはより充実したeコマース体験を得られるようになります。企業はPerplexityプラットフォーム内で直接商品を販売できるようになり、ユーザーの購買利便性がさらに向上します。

Firmlyは5年前に設立されたスタートアップ企業で、元三星幹部3名によって共同設立されました。同社は、コンテンツ、メッセージアプリ、デジタル広告、ライブ配信など、様々なデジタルチャネルにおけるeコマース取引を企業が実現できるよう支援することに特化しています。Firmlyの理念は、消費者が「ひらめき」の瞬間に購入を完了できるようにすること、つまり消費者の即時的なニーズを最大限に活用することです。

人機連携

画像出典:AI生成画像、画像ライセンス提供元Midjourney

FirmlyのCEOであるKumar Senthil氏は、マイクロソフトで8年間勤務した後、Grouponでプロダクトマネージャーディレクターを務め、その後三星でグローバルeコマース製品責任者を務めました。彼は、ソーシャルメディアプラットフォームTikTokの台頭が「ワンクリックショッピング」体験の需要を押し上げていると指摘し、消費者は興味のある商品を見たら面倒な購入プロセスを経ることなくすぐに購入したいと考えていると述べています。

Perplexityは昨年11月からショッピングツールを提供開始しており、Firmlyのソリューションを使用して販売を行う提携ブランドは、各取引の全収益を得ることができます。この新機能は、ユーザーのショッピング体験と企業の販売能力を大幅に向上させることが期待されています。

Perplexityは現在、180億ドルの評価額で新たな資金調達ラウンドを計画しており、年間経常収益は1億ドル近くに達しています。さらに、Perplexityは昨年12月、外部データソースと大規模言語モデルを接続する支援を企業に提供するシアトルのスタートアップ企業Carbonを買収し、技術力をさらに強化しました。

Firmlyの投資家には、FJ Labs、BGV、Ark Invest、Rapid Venturesなど、多くの著名なベンチャーキャピタルが含まれており、市場における同社の革新的なソリューションへの注目と支持を示しています。

eコマース機能の強化に伴い、PerplexityはAI検索分野での進歩だけでなく、ユーザーにより便利なショッピング体験を提供しており、今後の発展が期待されます。