武漢大学の人工知能学院が正式に発足し、同大学の人工知能分野における研究と教育が新たな段階に進んだことを示しています。新設された学院の初代院長には、中国科学院院士で武漢大学長の張平文教授が就任しました。同学院は武漢大学が持つ豊富な学科資源と重点研究機関を基盤とし、数理基礎とデータサイエンス、機械学習と知能科学、知能自然科学、知能社会科学の4つの分野に焦点を当てます。

学科建設と科学研究において、学院は「AI+理学」、「AI+工学」、「AI+医学」、「AI+人文社会科学」など、多様な分野の融合による革新を目指し、最先端技術の突破と発展を推進します。同時に、学院の教員陣の育成も着実に進められており、人工知能理論系、人工知能応用系、人工知能研究所、実験教育センターが設置され、今後、優れた人材の育成と招聘により教員のレベル向上を目指します。
注目すべきは、人工知能学院が2025年から学部生(専攻は「人工知能」)の募集を開始し、「知能科学と技術」学科で大学院修士課程・博士課程、「電子情報」学科で専門職大学院修士課程・博士課程の学生も募集することです。この人材育成計画は、社会各界に質の高い人工知能専門家を輩出することを目的としています。
設立式典では、小米集団の武漢地区総経理である王扉氏が武漢大学人工知能学院の発足を熱烈に祝し、新学院との緊密な協力関係の構築に期待感を示しました。産学連携を通じて資源共有と強みを生かした協力関係を構築し、人工知能技術の研究開発と応用を推進すると強調しました。
さらに、小米集団の創業者である雷軍氏が昨年、母校である武漢大学に13億元を寄付したことも特筆に値します。これは基礎研究と技術革新を支援することを目的としており、武漢大学の科学発展に新たな活力を与え、特にコンピュータ関連分野の建設に大きく貢献しています。今年3月には、武漢大学と小米集団が共同でロボット工学科を設立し、産学研連携の更なる深化を推進しています。
要点:
🌟 武漢大学人工知能学院が正式に発足。院士の張平文氏が初代院長に就任。
🎓 2025年から学部生と大学院修士・博士課程の学生募集開始。多様な分野の融合研究に注力。
🤝 小米集団は学院との連携強化に期待。人工知能技術の応用と発展を共同で推進。
