最近、人工知能スタートアップ企業Anthropicが新たな資金調達に向け、投資家との予備交渉を進めているとの情報が流れています。その評価額はなんと400億ドルに上る可能性があります。
この情報はThe Informationからのもので、匿名の既存投資家からの情報に基づいています。現在、投資家との協議段階にあり、投資家がこれほどの高額な評価額に同意するかどうかはまだ不明です。
Anthropicは来月のモルガン・スタンレー主催プライベートテクノロジーカンファレンスで投資家へのプレゼンテーションを予定しています。通常、スタートアップ企業は投資銀行を介して資金調達を行うことは少ないですが、Anthropicは複雑な資金調達プロセスにおいてこの戦略を採用しています。特筆すべきは、Anthropicがこれまで主にベンチャーキャピタルだけでなく、企業投資家からの資金調達に頼ってきた点です。
今回のAnthropicの資金調達発表は、ライバル企業であるOpenAIが1500億ドルの評価額で65億ドルの資金調達を発表した直後に行われました。
現在までに、Anthropicは約76億ドルの資金を調達しており、その中には予約済みの資金も含まれています。最大の投資家はアマゾンで、今年既に27.5億ドルと12.5億ドルをAnthropicに投資しています。
今回の資金調達ラウンドでもアマゾンが再び投資家となる可能性があり、両社の深まるパートナーシップがそれを示唆しています。現在、マイクロソフトとアップルはOpenAIに投資し協業しており、グーグルは独自のAIモデルを開発していますが、アマゾンはAnthropicとの協業を選択しています。
Anthropicのパートナーシップは、アマゾンのBedrockプラットフォームでAnthropicの大規模言語モデルが利用可能であることにも表れています。以前には、AnthropicがアマゾンのAlexaスマートアシスタントの新バージョンに技術サポートを提供するという報道もありました。
Anthropicは2021年に設立され、創設者は元OpenAI幹部です。同社は説明可能で安全、そして誘導可能なAIシステムの構築に注力しており、有害または予測不可能な出力を減らすために倫理規範の遵守を優先しています。
要点:
🌟 Anthropicは400億ドルに上る可能性のある評価額で予備的な資金調達交渉を進めています。
🤝 アマゾンが最大の投資家で、今後の資金調達でも協業の可能性があります。
🧠 AnthropicのAIシステムは安全と倫理を重視し、悪影響を避けることに取り組んでいます。