米国非営利団体Common Sense Mediaが行った新しい研究によると、米国の大多数の青少年(72%)は少なくとも一度は人工知能パートナーを試したことがある。いわゆる「人工知能パートナー」とは、Character.AIやReplikaなどのようにより個人的な会話をできる人工知能チャットボットを指し、宿題用のアシスタントに過ぎないものとは異なる。
図の出典:AI生成画像、画像ライセンス提供者Midjourney
この研究は1060人の青少年への調査に基づいており、これらの青少年が人工知能とのチャットに強い関心を持っていることが示された。半数以上(52%)の青少年は人工知能パートナーの定期的な利用者である。そのうち、13%は毎日人工知能と会話し、21%は週に何回か交流している。
性別では、男子(31%)は人工知能パートナーを使用したことがないと答える割合が女子(25%)よりわずかに高い。全体的に見れば、約四分の一の青少年が人工知能パートナーを試したことはないと答えている。
この研究では、青少年が人工知能パートナーとどのように交流するのかについても明らかになった。ほぼ半数(46%)の回答者はそれらをツールやプログラムとして見なし、33%は社交行動の手段として捉えている。青少年が人工知能パートナーを使う目的はさまざまで、主に娯楽(30%)、人工知能技術への興味(28%)、アドバイスを求めること(18%)、いつでも対話できる状態(17%)などがある。
多くの青少年が積極的に人工知能パートナーを利用しているにもかかわらず、彼らはそれらが提供する情報に対してある程度の不信任感を抱いている。約50%の回答者が人工知能パートナーから提供される情報を信用していないと述べた。注目すべきは、年長の青少年の方が若い青少年よりも人工知能からのアドバイスに対する信頼度が低いということである。
面白いことに、3分の1の青少年は人工知能との会話が現実の友人との交流よりも満足感があると感じているが、多く(67%)の青少年は逆の意見を示している。39%の青少年は、AIとの会話を現実の交流の練習として扱い、社交スキルの向上、会話の開始、アドバイスの提供、感情の表現を行うために使っている。
調査によると、80%の青少年は現実の友人と過ごす時間が人工知能とのチャットよりも多いと答えている。わずかな6%の人だけが逆の状況だと答えている。
ポイント:
🌐 米国の72%の青少年が人工知能パートナーを試したことがある。そのうち52%は常連客。
🎮 青少年が人工知能を利用する目的には娯楽、好奇心、アドバイスの求めがある。
👥 80%の青少年は現実の友人と過ごす時間が人工知能とのチャットよりも長い。