アリババグループ傘下の分散型データベースOceanBaseは本日、同社のAI戦略の効率的な実行を全力で支援することを目的とした、人材と組織体系の大幅なアップグレードを発表しました。OceanBaseのCEOである楊氷が全社メールでこの決定を明らかにしました。

全社メールの内容によると、OceanBaseのCTOである楊伝輝が同社のAI戦略の「トップ」を務め、AI戦略の策定と関連技術・製品の実装を全面的に統括します。

AI能力の強化のため、OceanBaseは新たなAIプラットフォーム&アプリケーション部門を設立し、楊伝輝が兼任責任者(Acting)を務めます。この部門は、以前のODCとOASチームを統合し、蔡飛志氏と王赫氏の加入も迎えました。その主な任務は、「DATAxAI」プラットフォームの構築とアプリケーション開発を全力で推進することであり、RAG(Retrieval Augmented Generation)、AIプラットフォーム、ナレッジベースなどのコア機能の開発に重点を置いています。

さらに、OceanBaseの既存の基盤エンジンチーム内に、AIエンジンチームを新設し、席華鋒氏が責任者となります。単海康氏と黄人煌氏が同チームに加わり、高性能なAI推論エンジンの開発に共同で取り組むことになります。席華鋒氏は引き続き韓富晟氏に報告し、以前席華鋒氏が担当していたシステムチームも韓富晟氏に直接報告します。

全社メールでは、今後アリババグループがOceanBaseに全てのAIシナリオを開放することも明らかにされました。この措置は、OceanBaseがAI時代のデータ基盤を構築する上で強力な支援となります。これらの組織と人材の調整は、OceanBaseがAI技術の発展に伴う新たな課題と機会に適応するために、全面的に加速していることを示しています。