人工知能検索エンジンのスタートアップ企業Perplexityは、年間売上高が1億ドルを突破したと発表しました。同社のCEOであるAravin Srivinivas氏がLinkedInでこの朗報を共有しました。Perplexity Proはローンチから20ヶ月でこの大台を達成し、過去1年間で6.3倍の成長を遂げたとのことです。これは、製品が「高度に非収益化」されているにもかかわらず達成された成果です。
画像出典:Midjourney提供のAI生成画像
Perplexityは無料プランと月額20ドルのProプランを提供しており、Proプランではより充実した機能を利用できます。また、250名以下の企業向けに、従業員1名あたり40ドルのエンタープライズプランも提供しています。開発者の作業を容易にするため、PerplexityはAPI経由で自社のAIモデルSonarの統合を可能にしています。
現在、Perplexityは5億~10億ドルの資金調達を投資家と協議中で、これにより企業価値は180億ドルに達すると見込まれています。これは、昨年12月に5億ドルの資金調達に成功した際の90億ドルから倍増するものです。同社の投資家には、Nvidia、ソフトバンクグループ、Amazon創業者のJeff Bezosなどが含まれます。
Perplexityは、社内AIモデルSonarをすべてのProユーザーに提供しています。ユーザーは設定でSonarをデフォルトモデルとして設定できます。SonarモデルはMetaのオープンソースモデルLlama 3.370Bをベースにしており、世界最速のAI推論エンジンとして知られるCerebrasの推論技術を採用し、毎秒1200トークンを生成できます。以前は、SonarモデルはAPI経由でのみ開発者向けに提供されていました。
近年、多くのスタートアップ企業がAI製品の開発により急速な成長を遂げています。例えば、AIコーディングプラットフォームのCursorは、創業からわずか21ヶ月で年間売上高1億ドルを達成し、わずか12ヶ月で100万ドルから1億ドルに成長、史上最も急速に成長したSaaS企業の一つとなりました。昨年、AI画像生成ツールのMidjourneyは、わずか11人の従業員で年間売上高2億ドルを達成しました。また、別のAIコーディングプラットフォームであるBolt.newは、わずか4ヶ月で3000万ドル以上の売上高を達成し、300万人のユーザーを獲得しています。
要点:
🔹 Perplexityの年間売上高は1億ドルを突破し、前年比6.3倍の成長を記録。
🔹 5億~10億ドルの資金調達を計画しており、企業価値は180億ドルに達する見込み。
🔹 AIモデルSonarは、世界最速の推論エンジンとして、すべてのProユーザーが利用可能に。