インドのヘルスケア&フィットネスアプリ、Healthify(旧称HealthifyMe)が、4500万ドルの資金調達ラウンドを成功裏に完了したと発表しました。このラウンドは、Khosla VenturesとLeapFrog Investmentsがリードインベスターとなり、Claypond Capitalも積極的に参加しました。今回の調達により、Healthifyは2000万ドルの新たな資金を獲得し、総エクイティファイナンス額は約1億2500万ドルに達しました。

お金 資本 資金調達

画像出典:AI生成画像、画像ライセンスプロバイダーMidjourney

Healthifyの今回の資金調達の主な目的は、米国市場への進出です。同社は、AI技術をベースとしたプラットフォームを導入し、世界中のユーザー獲得を目指しています。特筆すべきは、Healthifyはインドで4000万人以上のユーザー基盤を確立しており、そのAIシステムは、現地の食品、フィットネス習慣、方言を認識するように綿密に調整され、ユーザーにパーソナライズされた体験を提供しています。共同創設者兼CEOのTushar Vashisht氏は、健康的な食事を広く受け入れられる選択肢にし、経済状況に関わらず、誰もが食事とフィットネスに関してより良い決断ができるようにすることを目指していると述べています。

Vashisht氏はまた、新たな資金調達により、高品質な健康コーチングサービスの普及が促進されると述べています。同社は、AIと人間のコーチを組み合わせることで、体重減少と行動変容においてより良い成果を上げることを目指しています。最近、スタンフォード大学の研究でも、HealthifyのAIとコーチングプログラムの有効性が証明されました。

技術面では、HealthifyはOpenAIからも注目されており、OpenAI DevDay2024イベントで紹介された唯一のインドのスタートアップ企業となりました。Vashisht氏はインタビューで、OpenAIとの協業は数百万人の命を救うことを目的としており、OpenAIのプラットフォームと技術のテストに協力し、より広範な普及を目指していると述べています。

インド市場では、Healthifyは既に黒字経営を達成しており、今期末までにEBITDAのプラス成長を予想しています。消費者向けサービスが依然として中核事業ではありますが、HealthifyはB2B市場にも積極的に進出し、企業向けヘルスケア、診断、保険、製薬業界との連携を強化することで、全体的な健康成果の向上を目指しています。

Khosla Venturesの創設者であるVinod Khosla氏は、AI技術を活用することで、誰もがパーソナルな栄養士と健康コーチを持つことができ、毎日正しい食事とフィットネスの選択を助けることができると述べています。現在、Healthifyがインドで達成した成功は、米国市場への進出の基盤を築いています。

要点:  

🌍 Healthifyが4500万ドルの資金調達を完了し、米国市場への進出を計画。  

🤖 AIと人間のコーチを組み合わせ、パーソナライズされた健康管理サービスを提供。  

💼 インドでは既に黒字化しており、企業向けヘルスケア分野への拡大を積極的に推進。